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「本らしきもの」が飾られるアパレルショップについて

ちょっとタイムリーな記事を見つけたので。先日書いた「sorarium : Le ciel bleuのショーウィンドウ」に関連する記事です。

ブックピックオーケストラの内沼氏のブログ「内沼晋太郎「ぼくたちが本と出会うときのこと」 : 第29回:あらゆるショーウィンドウに本が……」より。

明治通り沿い、渋谷付近を歩いていたら、アパレルショップのショーウィンドウに「本のようなもの」がディスプレイされているのを発見した。しかも通りの同じ側の、ほんの短い距離の間にある2つのショップで、同じ時期に

いきなり結論を言ってしまえば、本をディスプレイに使う理由は、簡単にいうと「知的な」「思想のある」といったイメージをつけるためである。そして本物の本を使うと、その本が世の中に対して持っている文脈が良くも悪くも見えてしまう。その文脈がつくのを避けるために、敢えて「本らしきもの」をつくるのである。特定のある本を選んでしまうと、ブランド全体に対して、その本が持つイメージが影響してしまうのだ。

多分、そうなんでしょうね。でも今回言われてるのは、「束見本」のようなと言われているので、おそらく本の表紙は紙をはられていて一見本物の「本」に見えるみたいなので、私が先日見たように、真っ白な背表紙の本がずらりと本棚におさまっている、というのとはちょっと違うけど。

ただ、書かれていることには同意。

ブランドのイメージを決めるからこそ、あえて特定の本を置かない、というより、むしろそのために、きちんとセレクトするべきなのだと私も思う。そこに置かれるものは「服」と同様に扱われるべきなんじゃないのかな。たとえ商品ではなくとも。そこは手をぬくべきとこじゃない。

そう考えると、Sally Scottは、架空の少女「Sally」が住んでいる部屋、というコンセプトで作られているからそこに置かれている雑貨も本もきちんとそのコンセプトに合わせて選ばれている。いわゆる「商品」ではないところにまで隙がないところが、SallyがSallyであるとも言えるんじゃないかな。

再度、内沼氏のブログから引用させていただくけれど、

このショップでこの服ならばこの本だろう」というセレクトをするのは、自分でいうのもなんだがもちろん難しい。しかしかといって、なんとなく「知的な」ニュアンスを出すために利用されている「イメージとしての本」は、ちょっとアンテナの高い客には残念ながらすぐにその浅はかさがわかってしまう。偽物はバレてしまうのだ。

私は装丁だけで本を買う、いわゆるジャケ買いってのをほとんどしないし、本は飾るためにあるんじゃなく、読むためにあるんだと思っているわけなんだけど、だからこそ、「英語の本を置いておいたらおしゃれに見えるよねー。」とか「中は読んでないけど、まぁ、装丁が綺麗だから置いてみたよ」という置き方で本が置かれてるのを、なんだかすごく居心地が悪い気分になるんだよね。それはアパレルショップでもカフェでもそうなんだけど。

なんだろうね。装丁も小説の内容も含めて、一冊の本で、そことブランドがぴったり一致してないと意味ないんじゃないかって…そんな風に感じてます。

うーん、まだすべてを伝えきれずもどかしいんだけど、つまり、そういうこと。

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