まるで水中に咲くかすみ草のような花「梅花藻」を見に清流の里・醒ヶ井へ

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滋賀県米原市にある醒ヶ井は、かつては中山道の宿場町として栄えた場所。「居醒の清水」と呼ばれる湧き水から湧き出た水が「地蔵川」となって旧街道沿いを流れており、今もなお美しい清流が町を潤しています。夏になるとこの地蔵川一帯に、白く可憐な花を咲かせる梅花藻がいっぱいに咲き乱れ、夜には期間限定でライトアップも行われます。JR醒ヶ井駅をおりるとすぐに、醒ヶ井水の宿駅があります。信号をわたったら左に曲がり、そのまままっすぐ進むと地蔵川の橋が見えてきます。

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ウイリアム・メレル・ヴォーリズの旧醒ヶ井郵便局(醒井宿資料館)

街道沿いにあるのが、この建物。旧醒ヶ井郵便局です。

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明治から昭和にかけて活躍したアメリカの建築家・ヴォーリズ。滋賀県には彼の作品が数多く存在しますが(一躍某アニメの聖地として有名になった旧豊郷小学校もそうですね)、ここもその一つ。クラシックな外観がそのまま残されています。

ヴォーリズといえば近江兄弟社の創立者の一人で、リップクリームの「メンソレータム(メンターム)」を普及させた立役者でもあります。

現在は郵便局としては使われておらず、資料館になっています。

国の天然記念物「御葉附銀杏(おはつきいちょう)」

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了徳寺の御葉附銀杏(おはつきいちょう)はイチョウの変種で、その名の通り、葉の上に実を結ぶ、または葉上に葯を付けます。イチョウは日本では数多くありますが、ここのように葉面上につくのは非常に珍しく、全国でも20本ぐらいしかありません。国の天然記念物に指定されています。

ぜひ銀杏ができる秋に見たい木ですね。

清流・地蔵川

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地蔵川の水温は年間を通じて14度程度、淡水魚の「ハリヨ」も生息しており、川の底のじゃりの模様さえ見えるほどの透明で美しい清流です。

「かわと」で冷やす

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川のいたるところに石組みの階段があるのですが、これを地元では「かわと」と呼んでいます。ここでは野菜を洗ったり、夏にはスイカや飲み物を冷やしたり、と日々の暮らしにかかせないものなのです。

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清流にしか生息しない梅花藻

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梅花藻とは、キンポウゲ科キンポウゲ属の水草で、上流や湧き水のあるエリアに生息します。7月〜8月ぐらいにかけ白い花を咲かせるのですが、ここ地蔵川一帯は流域500メートルにわたって生育しているため毎年観光客が訪れる人気スポットなのです。

周囲にはサルスベリの木が植えられているので、そのピンクの花びらが落ち、白とピンクのコントラストがとても綺麗。

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花は水面に出ているものも多く、水流でゆらゆらとまるで風に吹かれるかすみ草のようにいつまでも揺れている様がとても可憐で愛らしいです。

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水面ギリギリまでレンズを下げてみましたが、落とさないかドキドキ!

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こういう時に水中カメラがあるといいんですけどね。OLYMPUS デジタルカメラ STYLUS TG-3 Toughなんかぴったり。前々から欲しいなぁと思っているカメラなのですが…。そばで撮影していたおじさんと少し会話をした時、TG-3いいですよね、とちょっと盛り上がりました。

日本書紀・古事記にも出てきた「居醒の清水」

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上流へと足を進めるとあるのが、居醒の清水。平成の名水百選に選ばれている湧き水です。日本書紀のヤマトタケルノミコト伝説にも登場します。

醒ヶ井から少し離れた場所に伊吹山があるのですが、昔ここに大蛇がすみつき、これをヤマトタケルが退治したものの毒に苦しめらてしまいます。ほうほうの体で、醒ヶ井にたどりついた彼がここの水に身体をひたすと、たちまち毒がぬけ元気になったとか。

食べ歩きに…梅花藻ソフトクリーム

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散策中に小腹がすいたら試してほしいのが、梅花藻ソフトクリーム。梅花藻パウダー入りで一つ300円。青臭くないかな、と心配しつつ食べてみたら、そんなこともなく、ほんのり感じるぐらいで、とってもミルキーで美味しかったです!

お土産に…ヤマキ醤油のプリン

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さて、最後に帰る前にお土産としておすすめしたいのが、醒井の湧水で仕込んだ醤油を代々つくり続けてきた創業100年にもなるお醤油やさんのプリンです。お醤油そのものもいいのですが、ここのお醤油を使ったプリンがお土産にぴったり!店内も趣があって素敵です。

他にも、少し足を伸ばせば、日本で最も歴史のある鱒の養殖施設「醒ヶ井養鱒場」があり、ここでは鱒釣り池が楽しめたり、周辺の料理店で鱒料理も堪能できます。

また期間限定の梅花藻ライトアップも見逃せません。暑さ厳しい夏、水中に咲く花を見て、少し涼をとってみてはいかがでしょうか。

梅花藻
場所/滋賀県米原市醒井
TEL/0749-58-2227(米原観光協会)
梅花藻シーズン/7月下旬~8月下旬
駐車場/あり(無料)
最寄りの駅/JR東海道本線醒ケ井駅

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『まるで水中に咲くかすみ草のような花「梅花藻」を見に清流の里・醒ヶ井へ』へのコメント

  1. 名前:こねこ 投稿日:2014/09/04(木) 17:05:29 ID:482fe7d4f

    数年前に、母が行って撮ってきた写真を見て「何を撮ったの?」と笑った記憶が‥(笑)
    これだけ近くで撮っていただいたら梅花藻の可憐な美しさがよくわかります。

    ソフトクリームのところ 売価もパウダー入りで‥300円
    まさか オヤジギャグじゃないですよね ^^;
    お醤油のプリン!?気になる~。

  2. 名前:そら 投稿日:2014/09/05(金) 14:16:39 ID:15844ba40

    >こねこさん

    川面に咲いているのですっごく撮るの難しいんですよー(笑)
    伝わってよかったです!

    あら、やだ。ギャグじゃないですよーw
    修正しておきました。いつもご指摘ありがとうございます!
    そう、お醤油のプリンがあるんですよ!不思議な取り合わせですよね。