毎年、春日大社で行われる「鹿の角きり」がやばいぐらい面白すぎた(奈良)

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先日、毎年この時期に奈良の春日大社で開催されるという「鹿の角きり」とやらがどうしても見たい!と思って、結構朝早くから出かけてみました。

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330年以上続いている伝統行事ということもあり、かなり楽しみにして行きましたが、思ったよりすごく面白かったです!これは一度は見るべき。行ったのは10/7の日曜日。会場は11:30〜ですがかなり混むと聞いていたので、早めに出ることにしました。車だと混雑するだろうし、どうしようかなぁと思ったのですが、電車で行くと乗り換えなどもあって帰りが相当しんどいんじゃないかと思ったので結局車で行くことに。

行きは高速は空いていてすいすい〜!奈良に到着したのは10:00頃。角きりに行く前に郵便局に行って、フォルムカードと奈良の切手を購入しました。

10:30頃になってそろそろ目星をつけておいた駐車場へ、と移動したのですがどこも満車!角切が行われている春日大社の駐車場は、すぐにいっぱいになる&帰りに抜け出せなかったら嫌だな、と思って少し離れた県立美術館や文化会館周辺にしようと思っていたのに、全く無理でうろうろとそのあたりで駐車場を探す羽目に…><

奈良の駐車場はだいたい一日最大1000円のところが多い(→奈良市駐車場案内-詳細マップ)のですが、周辺には民家などが駐車場を開放しているところがいくつかあります。ただ、ちょっと高め。一日1,200円〜1,500円ぐらいで足元を見てますねぇ。。

でも他を探しても全く空いていないし、仕方ないからそこにするか、と思ったらあっという間にそこらも満車に。さて、どうしよう、と思っていたらたまたまみつけたもう少し離れた場所にあったパーキングが結構安かったのでそちらに駐車しました。ラッキーでした!

そこから歩いて春日大社へと向かっていくと…

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いたーーーーー!鹿だ!!可愛い!!角がないので雌鹿ですね。

このあたりは本当に普通にそのへんを野生の鹿が歩いたり草を食んだり、座ったり眠ったりしていて、それが自然なんですよね。不思議な街、奈良。

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ちなみに、鹿せんべいなるものが150円ぐらいで販売されているのですが、それを手にするとワラワラと鹿が寄ってきます。油断するとえらいことになります。この男性のシャツは鹿のよだれでべとべとになってました(カワイソス…涙

右の鹿みたいに柄があるやつと、ないやつがいます。

「鹿せんべいもくれないくせに何見てんのよ!」

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実際非常におとなしいのですが、たまにこういうこともあるみたいなので、ちょっと注意はしておいた方がいいです。全くそんなシーンは見なかったですけどね。

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さて、会場30分前に到着したのに、すごい行列!!うわぁ入れるのかしら。。

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並んでいるあたりに石灯籠がずらりと置かれている小さな社がありました。

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こちらが行事予定表。11:30開場で、すべて入れ替え制です。第一回目は12:20頃から始まって13時頃に終わり、最終は15時です。一回目が一番混雑するようです。

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ぎりぎり入れるかどうかドキドキしていたのですが、無事に入れてまずは一安心。

この鹿着ぐるみくんとは、後で写真撮影コーナーが設けられるので、ここはスルーで前に進んでいきます。

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チケットは大人一人1000円です。

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ここが鹿園角切場。思ったより広いですね。すべて立見席。日傘をさしたりしていると、後で日傘はささないよう注意されます。(後ろの人が見えないため)

第一回目ということもありぎっしり!!真ん中と奥に棒が立っていますが、ここに鹿をくくりつけます。なので、奥の方にいても、手前の方にいてもわりとちゃんと見えます。

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一番奥のところで、最初に祈願行事が執り行われます。

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そしていよいよ鹿入場!!

「どこだこりゃー!」

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「なんだなんだ」
「なんだなんだ?」
「なんだっけ」

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「え、呼んだ?」

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「なんかはしゃぎ疲れたわーおれ」

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となってるところに今度は勢子(せこ)が登場です。この赤い旗を先端につけた長い竹の棒で、鹿を追い回します。

えー、今回はどうも勢子たちも第一回目ということもあり、かなり苦戦しておりまして、正直捕まえられないまま終わるかと思いましたw

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「うぉー!なんだなんだ!おれは逃げるよ!」

と逃げ惑う鹿に対して

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「待てごるぁ!」
「待つかー!」

と追い回す10人以上の勢子。

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老若交じり合って役割分担してるんですが、さすがにお年を召した方が追い回しの役割をしてるのは見てるこっちがしんどくなりました。(笑)

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「うぎゃー」
「俺じゃなかったーやっべー良かったー」

解説をしてる方も気が気じゃない様子でしたし、見てる観客もこのまま終わるんじゃないかとほぼ全員心配していた頃に、ようやく十字と呼ばれる捕獲道具で角になわがかかりました。

(よ、よかった!)

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「いーやーだーぁぁ」
「観念しろぉ!」

とここで、画像に見えている紅白の幕が角切場のちょうど半分あたりにひかれます。これは現在捕まえられている鹿の様子を、まだ捕まえられていない鹿に見せないための配慮だそう。

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見えたら余計興奮しますもんねぇ、そりゃ。というわけで、そのあいだはこっちは休憩中。

「あー疲れた」

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「こっちこぉい!」

ようやく出番がやってきた!と張り切り勢子のお兄さんたち。

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なんとか8人がかりで鹿を押さえつけます。でも絶対に身体は傷つけないように。

鹿は神様のお使いと言われているそうです(奈良市内では)。

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いよいよ神官登場。興奮している鹿に一口水をのませて落ち着かせてから、特別な鋸で鹿の角を切り落とします。

ちなみに角自体は切っても、鹿は痛くないそうですよ。

なぜ切るのかというと、牡鹿同士が角をつきあわせて死傷しないように、人を傷つけないようにするためだそう。

奈良公園内には500頭以上の鹿が生息していますが、この伝統行事で切るのは50頭ほど。あとは徐々に見つけた時に切っていくらしいです。

実際の角を切っている時の様子を動画でも撮ってみました。めっちゃ早いwww

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「うぇーーーん、ひどいぉ、彼女に嫌われる!」

と、3頭とも角を時間内に切り終えることができて、私たちもほっとしたし、勢子を務める奈良の鹿愛護会の方々もほっとしていたことでしょうw

終わったところで、完全入れ替え制なので外にゆっくりと退出。一人、気分の悪い方がいらしたみたいで、救急車がきてちょっと騒然となっていました。日傘がさせませんし、かなりの人ごみなのであまり体調がよくない方にはしんどかったんでしょうね。。

出たところで無料でさきほど切った角を持っての撮影会ができるようだったので、相方と一緒に一枚撮ってもらいました。

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移動中に、鹿せんべいを販売している屋台?を発見。思わず購入しちゃいました。

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こうやって見ると非常に牧歌的で愛らしい鹿と相方ですが、実際はこの後、「おいもっとくれ!」と5,6匹の鹿に囲まれ、無理矢理せんべいを奪い取られた上、お尻に頭突きをされて「いてぇ!」と逃げ惑う相方に、可哀想とは思いつつ笑ってしまいました。何やってんだか(笑)

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秋の木漏れ日と鹿たち。

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お!角を切られた牡鹿発見。

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光に輝く毛並みが美しい。

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神様の使い、と言われるのも納得するような美しい伸びやかな肢体。鹿って綺麗だなぁ。

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初めての鹿の角きりイベントでしたが、非常に楽しむことができました。実況の方も面白く盛り上げてくれましたし。もっと厳かな感じかなぁと思っていたのですが、勢子の方々もちょっとおどけたりして、和やかに進行してあっという間に終わってしまった、という感じです。

まだ見たことがない方は、ぜひ一度見に行ってみてください。

【イベント情報】
イベント名/鹿の角きり
場所/鹿園角切り場(春日大社
奈良市春日野町160
TEL/0742-22-2368
主催/奈良の鹿愛護会

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