TAKEO PAPER SHOW 2006

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BALANCE / UNBALANCE
紙のバランス。人のアンバランス。

2006のテーマは、「紙のバランス。人のアンバランス」。
紙は、その素性・機能・用途などさまざまなバランスを考えて作られ、そして使われています。
今回のショウは、紙の物理的側面と紙を使う人の心理的側面を「アンバランス / バランス」という言葉で大きくとらえ、紙そのものの価値を再認識・新発見します。紙の物理的な素性を誰にでもわかりやすく表し、また紙を使う側、選ぶ側で紙と関わる人々にも言葉から再認識をしてもらえるように、5つのキーワー ドで紙を表現します。
「パリパリ、ふんわり、スケスケ、ツルツル、ザラザラ」
一部では、クリエイターたちが5つの紙の素性に新しい息吹を与えます。二部では、すでに私たちの身近にある製品に紙の物理はどう機能しているかを検証します。

今年の企画・構成は秋田寛氏。

入ってすぐのところにあったほうが「二部」か。ちょっとテーマとうまくマッチングしてないような気がして。わかりにくかったというか。既成のものを並べてあるので、それが物足りなさを与えたのかもしれない。へぇ、こういうのがあるんだ、という新発見もあったけど、へぇ、これを入れるのか、というものもあった。興味深くはあったけど、去年と比較してしまうと、やっぱりもう少し「創り上げた」ものが私は見たかったと思う。出来ればね。

その中で気になったアイテム/キーワードをリストアップしときます。

・紙クリップ papier (オーストリッチインターナショナル)
・紀伊国屋紙袋(二種類の紙袋 クラフトとマットPP。これの使い分けは、雨の日と晴れの日?)
・折り地図 ミウラ折り
・TOKYO 学生の日フライヤー
・封筒・便箋 紙々すかしづくし5色(古川紙工業)
 和紙ですかしを作る。でこぼこしている抄きゲタを使ってストライプ模様をつくる
・「幸福な物質」(思潮社)
・オリガミックカード(建築家&デザイナー 茶谷正洋)
・コースター 紙布
 こよりにした和紙を編んで作られたコースター
・「ゆれる車の音」フライヤー
 片つやクラフト 四六判43kg
 うらから反転した文字が透けてみえる
・「アカデミーヒルズ都市熟」DM
 さらしクラフトのウラヌケ
・「大阪市立近代美術館コレクション展」
 AD 杉崎真之介 ルーセンスSホワイト
 カバーの上下を折ることで文字が重なって見える
・ときあかり
 和紙にエンボス加工
・マリベルブラウニーの箱
 タントセレクト2
・mAp 雑誌
・Real Paper Buttons (ミントデザインズ)
・ポワン・ド・ガーズ
 ベルギーレースの模様をレザーカット
・紙の服
 イッセイミヤケ 和紙100% こより
・封筒 藤井保写真事務所
 AD ディスウェイ(久保悟) ルーセンスSホワイト
・一千一秒物語(透土社)
 両面キャスト紙
・ガムテープ(愛知万博)
 フルカラーグラビア印刷

さまざまなジャンルで現在活躍中のクリエイターが、共通テーマである「パリパリ」「ふんわり」「スケスケ」「ツルツル」「ザラザラ」をユニークな視点から表現します。キーワードと制作物の組み合わせは、クリエイターの自由選択。きついリクエストを乗り越えて、紙の素性を効果的に生かした、新しい提案をお願いしました。仮想の設定ではありながら、実際の企業・施設の名前を出して制作されるものもあり、たいへんリアルでスリリングな展示になることが期待されます。

・石井博文 JTデザインセンター/アートディレクター
・川路ヨウセイ + 首藤玲子 パッケージデザイナー
・菊地敦己 ブルーマーク アートディレクター/グラフィックデザイナー
・久保 悟 アートディレクター/グラフィックデザイナー
・近藤康夫 インテリアアーキテクト
・柴田文江 インダストリアルデザイナー
・山田英二 + ウルトラグラフィックス
・ea
 セキユリヲ + 辻 祥江 + 武田苺禾 + 原田美佳子 グラフィックデザイナー
・good design company 水野学
・ROCK, PAPER, SCISSORS
 石井洋二 プロダクトデザイナー + 徳田祐子 プロダクトデザイナー + 服部彩子 プランナー

一番印象に残っているのはROCK, PAPER, SCISSORSのカルピス。ブルーのボトルをつつむ和紙は、ロゴと水玉部分だけを薄くすかしを入れていて、これがすごくよかった。どれだけ残っているのかもわかる。もみがみ。
bluemarkのランチョンマットもあの色合いが好き。
石井博文氏のロックスターは白一色で、これが店頭に並んでたら全然目立たないだろうけどとても格好よかった。あと、3色のカラーペーパーで包んだチロルチョコレート、なんて贅沢!鳩サブレーの袋もあったんですが、黒、というのが意外でいい。(LKカラー) それに、「やぶそば」のメニュー。もみがみで作ったらしいんですが、あのそば200本は全て手作業だったらしい。

それから山田英二 + ウルトラグラフィックス、ぬのがみのよだれかけ。ネックレスのパッケージで、鎖部分が紙にうめこまれているというのもいいね。

good design companyは、葉書のテトラパックがとてもキュートでよかった。

グラシコトレーシングのティッシュボックス、原稿用紙(くしゃくしゃっと丸めた後の事を考えるのが面白い)、薬の個装シート。

新商品では、カシミアクロス、イームズ、NTパイル、花衣、タント180kgが気になりました。

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今年の紙見本は、トランプの柄入り。いいねぇ。

本当なら、黒のカタログがすごく欲しかったのですがさすが最終日の遅い時間帯だったのですべてはけてしまったと言われてしまってがっかりです。まぁ、今年もまた本が出るだろうし、それを楽しみにしとこうか。

マイドームおおさかに行くにもこれまた迷って迷って、時間内にたどりつけるのか、と思いましたがなんとかたどりつけてよかったです。やれやれ。

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