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六の宮の姫君

私にとって恋人が出来るというのはどういうことか。その人の前でなら、こういう言葉を口にしても羞ずかしくない、そんな相手が出来ることではないか。それは秘めた心を、わずかに見せることである。そこで、≪変な奴だ≫などといわれたら、これはもう走って行って、大川にでも身を投げるしかない。

六の宮の姫君
六の宮の姫君
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北村 薫
東京創元社 (1999/06)
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