コトノハ一覧

螢川

という小説がありましたっけ、村上春樹の小説で。でも、私が思い出すのは、やはり宮本輝の「螢川」 螢の大群は、滝壺の底に寂寞と舞う微生物の屍のように、はかりしれ...

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判別できないもの

実生活でも知っている人で、このblogを知っている人はとても少ない。 たった二人だけだ。 そのことを忘れて、私の事がわからない、わかりにくい、という友人の事...

29

「29」、という数字には特に強い思い入れや感情があるわけじゃない。28が終わればやってくる数字で、素数の一つ。 トントン。こんにちは。いらっしゃい。それ...

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かえるくんが救うもの

以前にも取り上げたかもしれないけど、私の好きな小説の一節。 かえるくんはくるりと大きな目をまわした。「片桐さん、実際に闘う役はぼくが引き受けます。でもぼく一...

数年ぶりの再会

 東京で働いている友人がいる。もう数年ほど会っていない、大学時代の友人ジェイ君。時々手紙のやりとりをする。  お互いメールアドレスを知っているのに手紙でやり...

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ショパン ノクターン

ショパンのノクターン第2番変ホ長調を聞くと、たまらない気分になる。 「わが身にしかと納得せずには、人の心は動かせぬ。  自分の魂から迸り出でて  力強く切々...