ベルリンのアーティスト「Apparat」の、暗く叙情的なメロディライン

最近、シキ君からいただいたCDですが、これがもう泣けちゃうほど美しくて暗い。（笑）ベルリンのエレクトロニカ・アーティスト「Apparat」の最新作「Walls」というアルバムです。 Apparat、と言ってもグループではなくSacha Ring による一人ユニットなのだそう。

Apparat Interview
T.Raumschmiere こと Marco Haas 主宰によるレーベル Shitkatapult より数ある名作を残してきた Apparat。人気レーベル BPitch Control のボスである Ellen Allien とのコラボレート作 “Orchestra Of Bubbles” では、テクノ・シーンはおろか、プログレッシヴ・シーンでも大きな話題を呼んだことで知られている。

個人的にはすごく好みのメロディラインで、2曲目なんかもう本当に暗い。イメージとしては、裏切りや知られざる事実が発覚した直後に、夜のハイウェイを車で疾走してる時にかかってそうな感じ。アップテンポ、ではなくて、逆ですが、そのまま突っこんで死にたくなりそうだ。

なんとも叙情的で、心がぞわぞわしてしまう音楽で、これは素晴らしい名盤では？！とびっくりしてしまった。
というか、どうして彼はこんなマイナーな音楽を知ってるんだろう。

音楽に関しては、私の道標になってくれていることは確か。私が好きな音の範囲を彼がカヴァーしてくれて、私のまだ知らない世界の扉を次々と開けて見せてくれる。

ある分野において、こんな風にトーチを掲げて先導してもらえる人がいるというのはとても幸運なことなんじゃないかな、と思う。音楽に関してはシキ君はまさにうってつけだけれど、そうでない分野に関しては別の先導者がいる時もあればいない時もある。

Wallsはmyspaceで視聴可能。
MySpace.com – apparat – DE – Electronica / Indie / Experimental – www.myspace.com/apparat

ベストトラックは、Last.fmで見られます。
Apparat – Music at Last.fm
先週のランキング1位に入ってる「Arcadia」や、4位の「Hailin From The Edge」は、今回の「Walls」にも収録されてます。

あと、「Kings of Convenience」というコーネリアスのリミックスを手がけたりしているノルウェーのアコースティック集団のCDもすごくよかった。こちらは土曜の昼下がりに芝生の上に寝っ転がってうたたねしながら聞いてたいゆるーい音です。

Walls

posted with amazlet on 08.02.13

Apparat
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