北国街道 安藤家 小蘭亭

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 長浜には、「黒壁」と言われるいわゆる観光商業地区があります。黒壁については別の機会に譲るとして、今回はその黒壁へと続く北国街道沿いの「安藤家」へ行ってきました。

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 長浜城主だった秀吉が、長浜の自治をゆだねるため町衆の中から「十人衆」を選んだのですが、そのうちの一人が安藤家の一人だたようです。その後も、この十人衆と秀吉とは深い関係を築いたのだとか。

 安藤家自体は、明治38年に建てられ、虫籠窓(むしこまど)、紅殻格子(べんがらごうし)などが施された近代和風建築。何より、「北大路魯山人」により彩られた「小蘭亭」という離れがある、ということで興味が断然そそられました。

 北大路魯山人、といえば、


 漫画「美味しんぼ」によく出てきますし、あの漫画の「海原遊山」のモデルとも言われています。もともと、京都上賀茂神社の社家「北大路家」の次男として生まれており、その後、25歳で中国に渡り、帰国後、書と篆刻(てんこく)で生計をたてるようになります。そうして、30歳になった頃、この安藤家の隣家である紙問屋「河路家」がその才能に惚れ込んで食客として長浜に招くわけですが、その縁もあってこの小蘭亭にも逗留し、様々な作品を残していました。

 そろりと入っていくと、ちょうど女性三人組が出て行くところでした。実はこの小蘭亭は年に数度しか開放されず、期間が終わると襖等も外されて倉庫にしまわれるのだとか。今日が今年の公開期間の最終日だったのですが、なんとか時間内に滑り込み陽が暮れる中ゆっくりと見ていきました。

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 これが魯山人の刻んだ篆刻。「清閑」

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 庭は美しく手入れされており、廊下に座り込みぼんやりと眺めているとすごく落ち着きました。遠くで祭の音がきこえ、静かに陽が暮れていく。静かで、ほっとする。

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 これが小蘭亭。さすがに中は撮影禁止だったのですが、ここの天上画が素晴らしい。安藤家の紋が大きく描かれ、ふすまや地袋も全て彼の作品。驚いてしまいました。扉もまた「篆刻扉」となっていて、この離れそのものが作品集なのです。

 

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 離れに向かう廊下の向こうには、小さなお稲荷さんの祠があって、おじいさんが掃除をしていました。その方がこの安藤家を管理している方で、普段は鎌倉に住んでいらっしゃるのですが公開期間だけこちらに戻ってこられるのだとか。明日、その祠にお礼参りをして再び鎌倉に帰られるのだとか。あの方はもしかして魯山人に会われたのですか、と聞いてみると、どうやらその当時おじいさんは3歳ぐらいでほとんど覚えていらっしゃらないのだとか。でも、同時代に生きていた人、がここにこうしていらっしゃるんだなぁと思うとちょっと感慨深い。

 今年の公開期間は終わってしまいましたが、また来年2月に再び公開されるので、もう一度見に行ってもいい。

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『北国街道 安藤家 小蘭亭』へのコメント

  1. 名前:あつ 投稿日:2006/10/16(月) 14:56:56 ID:c1132f5f2

    なるほど~、安藤家の謎が解けた(笑)。
    秀吉に関係有る人物の家だったのだね~。
    すごい家だなぁ、期間限定公開だけに
    価値あるよね~。

    「美味しんぼ」に出てきた
    「魯山人風すき焼き」を食べたいと思っていた頃が
    あったのを思い出したよ。

  2. 名前:そら 投稿日:2006/10/16(月) 19:35:52 ID:dbcec7a38

    安藤家自体は年中公開してるんだよ。離れだけはさすがにね。また来年するから見に行ってごらんなさいな。あぁ そんな回あったなぁ(笑)見ながら「うずめ飯」を作った記憶がある。