dry hearts

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いつも心臓を絞られているような恋をしてた。

絞っても絞っても、どんどんどんどんあふれ出していたものが、
いつのまにか、ほとんど出なくなって
気がついたら、すっかり乾いて、
絞られた形のままひからびていた。

そんな心に、ひとしずくずつ、ゆっくりと水をかけて解してくれた人。
今夜はその人が喜んでいたから、私も嬉しくて、少し涙が出た。

「珍しいね、君からかけてくるなんて」

と、とまどった声に、そうだね、とこちら側で少しほほえんで、あぁ、見えないんだっけ、と気づく。

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