350年以上前から伝えられてきた手作りの水飴「菊水飴」(余呉)

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滋賀の名産品といえば「鮒ずし」がまず思い浮かぶのではないでしょうか。実は、滋賀県民でも鮒ずしが食べられない人は結構いるんですよね。

私はそのままだと臭いがきついのであまり食べませんが、お茶漬けにすると美味しいので食べたりはします。私の母なんかは鮒ずしが大好きでよく食べていますが、あれってちゃんとしたものだと本当に高いです。小さい鮒でも一匹5,000円とか…。

そんな高価なものだとなかなか滋賀のお土産としては難しいですが、こちらは安価でそれでいて非常に珍しい滋賀の特産品なのでお土産にちょうどいいかもしれません。

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余呉で江戸時代からずっとつくり続けられている「菊水飴」です。竹皮とひもで包まれていますが、これは元禄時代からのもので、肩や荷物の上に、牛や馬の背中につけて道中での雨露をしのぎ変質を防いだものです。

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原材料は、麦芽飴と水飴(でん粉飴)のみ。

福井二代目城主松平卿がこれで腹痛を治したとのことで、御用飴屋として仕えてきたそうです。

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さらに、元禄年間には、京都醍醐三宝院の宮が、飴の風味を褒め、菊の御紋ののれんを与え「菊水飴」と称えよと言ったんだとか。

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非常に開けにくい蓋をなんとか開けると、白い細かな泡がたっています。

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水飴なので、このついてきた棒でぐるぐると練って、棒に巻きつけて食べます。

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気温が低いと固まってしまうこともあるので、その場合は少し温めてあげるといいかと。ぐるぐる練る練るねーるね、とつい言いたくなってしまうところですが…。

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綺麗な黄金色の水飴を上手に棒にからめます。

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こうして巻きつけたら、そのまま口に含みます。

麦芽飴だからかもしれませんが、今まで食べてきた駄菓子屋で売っているような水飴のような甘さはありません。とても不思議な味。

ちょっとクセがありますね。おそらく昔の水飴はこういうものだったんだろうな、と思わせるような素朴な味わい。そこからどんどん洗練されて今のような水飴になったのではないかと。

なんだか懐かしい気持ちになりました。

【店舗情報】
店名/菊水飴本舗 
住所/滋賀県長浜市余呉町坂口576
TEL/0749-86-2028
定休日/不明
営業時間/不明

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