京都伊勢丹サロン・デュ・ショコラ2010でエス・コヤマのセミナーに参加してきた

スポンサーリンク

毎年、この時期に開催されている伊勢丹の「サロン・デュ・ショコラ」。きらめく宝石のようなチョコレートがずらりと一同に並び、そのチョコレートを作るパティシエたちにも会える、ということもあって毎年ものすごい人気です。

毎年、日程は二つに分かれているのですが、今年は、2/3〜8が第一弾、2/9〜14が第二弾となっています。

特に、この「サロン・デュ・ショコラ」で行われる「セミナー&デモンストレーション」では、人気のパティシエたちによるセミナーが受けられて、試食もある、ということで、朝から整理券が配られるのですが、あっという間に配布終了になってしまうのだとか。。

今年は、たまたまちょっとした縁でこのセミナーを受けられることとなり、喜びいさんで行ってきました。それも、なんと!!!

あの「小山ロール」でおなじみ、エス・コヤマのパティシエ「小山進」氏のセミナーです。

今まで、いろいろなロールケーキを食べてきましたが、私はここのロールケーキが一番好きです。素朴で優しい風味といい、ふうわりと柔らかな触感といい、くどくない生クリームといい。

一番好き。そんな小山さんのセミナー。どきどきわくわくしながら今か今かと待っていました。席はもちろん満席、後ろにも立ち見の山です!

そしていよいよ登場。のっけから、関西弁で飛ばしまくる小山氏(笑)非常にしゃべりもうまくて、楽しい。ちょうどこの日は小山氏の誕生日ということで、JR伊勢丹さんからワインのプレゼント。

早速ぐびぐびと飲みながら、パティスリーサダハルアオキの青木氏の話などを交えながら、軽快にトークは進んでいきました。

そして、「小山さんといえば、やはり…巻いてもらいましょう!」というJR伊勢丹の方が盛り上げつつ、いよいよロールケーキの実践です!

小山ロール、ではなく「小山ロールじゃないショコラロール」の作り方、です。

小山ロールじゃないショコラロール

まずは、小山氏いわく、美味しいケーキを作るために必要なのは「いい道具を使うこと」なのだそう。特にハンドミキサー。小山氏が使っているのは、クイジナートのハンドミキサーです。

そして、ボールの大きさを間違えないこと。最初は小さいサイズ、そして徐々に大きいサイズにしていくこと。

まずは生地作り。

  • 卵黄は室温に(10-15分出しておく)戻してから使うこと。
  • 飛び散るので、中速→高速 と速さを変えること
  • 大きな泡を細かな泡に変えていく
  • 先に卵黄をたててから、卵白(メレンゲ)をたてる(これは必ず!)
  • 卵黄と卵白が同時に仕上がる状態が望ましい
  • 速度を遅くしたら、かきまぜる手も遅くする
  • 小山ロールでははちみつをいれているが、家庭では難しいので入れなくてよい
  • メレンゲは、玉子の鮮度が良いものでを使う。
  • 卵黄を大きいボールにうつしておく
  • メレンゲはかなりもったりしてから、砂糖を投入
  • 15秒おきぐらいに、4回に分けて砂糖を入れる
  • 薄力粉とココアをビニール袋に入れてよく混ぜてから、ふるう→ココアは吸水性が早く、ココアが水分をすってしまうと生地が死んでしまうから(一緒にどさっといれてふるわない)
  • 牛乳とバターはレンジであつあつにしておく
  • メレンゲは、一度時間をおいたら、使う時に再度手でもう一度泡立てる。落ちないぐらいに。
  • 卵黄に半分のメレンゲを入れる
  • メレンゲを上からおさえつけるようにして、卵黄と高さをあわせる
  • 右手と左手を逆まわりにしつつ、粉とココアを入れる
  • メレンゲを再度泡立てて、残り半分を入れる
  • メレンゲは油脂を嫌う。すじが残っていない状態で、バターとミルクを入れる
  • 粉のだまをとりながら、ゴムベラでバターを持ち上げながら完成。(ムースのような感じ)

100均の木べらをつかうと綺麗に混ざるそう。

  • 鉄板に紙を2枚ひく(熱が直接あたらないように)
  • まず四方を埋めて、高いところから低いところへ平らに平らに。
  • 空気はぬかない(とんとん、と上から落としたりしない)いい生地は泡はうかない。
  • 底とサイドにボール紙をひいてから、紙をひくと温度を調節できる
  • 家庭のオーブンだと「ロールケーキ」機能で20分

ガナッシュ

  • 湯煎したチョコレートに少しずつ生クリームを入れる
  • ザラザラの状態だと、つながっていないのとつながっているのが混じっている
  • 乳化させないといけない
  • 油と水がつながった瞬間にさらさらとろとろになる
  • つながったら、一気に生クリームを入れる
  • (チョコレートのデコレーションをする時などは、これを一日冷蔵庫で冷やしてしぼるとちょうどいい形になる)

クレーム・パティシエール(カスタード)

  • マダガスカル産のバニラビーンズを使う
  • 牛乳に削ったバニラを入れて、鍋にかけておく 沸騰するまで温める
  • 砂糖をひとつまみ入れておくと膜が貼らない
  • 卵黄に、残りの砂糖を入れて、コーンスターチをいれ、薄力粉を入れる
  • コーンスターチで、ぷるん、薄力粉でねっとりふくよかに
  • 牛乳が沸騰したら、卵黄に半分入れて裏ごしする
  • 残りの牛乳に、裏ごししたのを入れる(一気に入れながら混ぜると糊のようになる)
  • 火力を弱めてつるつるになるまでゴムベラで混ぜる
  • ぴかぴか光る
  • 室温のバターを入れて、混ぜたらすぐに冷ます
  • 氷をいれた大きいボウルの上に、ボウルをのせてかきまわす

美味しくないカスタードクリームを作るには、材料を冷たいまま、火を通す。先に卵に火が通ってつぶつぶに、そしてそのあと粉に火が通る。

クレームムスリーヌ

  • カスタードクリームには47%の無糖の生クリーム
  • 北海道産のはこくがありちょっと黄色い
  • しっかり泡立てた生クリームとカスタードクリームを混ぜる
  • すこしずつ生クリームをいれて混ぜ込んでいく

あともう一つ、クレームルーロというのがあって、これもクレームパティシエールと生クリーム42%と粉糖を入れるのも作りつつ、ここで試食タイム。

既に作られた「小山ロールじゃないショコラロール」とマカロン!!!美味しかった…。幸せw

そして生地が焼きあがりました。

  • 生地が焼きあがった時に、どん、と落とす
  • 内部の空気と外の空気が入れ替わる
  • まず、ふちの紙をはがす(縮むから)
  • 下の紙を一枚とって裏返す
  • クレームムスリーヌ(クレームパティシエールと生クリームを混ぜたもの)をのせる
  • 奥から手前へ
  • 手前が多めに
  • ガナッシュをひいていく
  • 手前から5cmぐらいのところにカスタードクリームを

めん棒を紙の下において、小さくまいていく。

紙を上へひっぱっていく。

くっとまわりこんだ状態で巻き終わり。

切る時は包丁でお湯をあたためながら切るとつぶれない。

完成。非常に勉強になりましたね。今度、作ってみたいと思います!しっかりレシピもいただいたので。

その後、売り場の方へ行くと、こんな人だかりが!!!大人気です。小山氏もサインしつつ、お客さんと写真を撮っておられました。

小山ロールは百貨店などでは売っておらず、三田のお店まで行かないと買えないんですよねぇ。。今度また行って買ってきたいと思います。

エスコヤマ
住所/兵庫県三田市ゆりのき台5丁目32-1
TEL/0120-931-395(予約専用) 0120-086-832
営業時間/10:00-18:00
定休日/基本水曜日 ですがサイトで定休日の確認を!

スポンサーリンク
この記事をお届けした
sorariumの最新ニュース情報を、
いいねしてチェックしよう!

シェアする