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幕開け

 

「聞きたいも何も、君はそれを話すためにわざわざここまで来たんだろう?いくら長くてもかまわない。話せばいい。序曲と<妖精の踊り>がついているのなら、それもいっしょでいい」(村上春樹「スプートニクの恋人」より)

 好きな本をよく繰り返し読む性質があって、それはなんというか無条件に安心していられるからだと思う。失望したり、怒ったり、そんなものが必要ないことを知っているから。

 数ヶ月前から、好きなフレーズが出てくると「犬の耳」を作るようになった。犬の耳というのは、ページの端を折っておくこと。昔は本を折るだなんてとても出来なかったけれど。

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